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はじめてでも安心!相続の基本的な流れと手続きのポイントをわかりやすく解説
はじめに
「相続」と聞くと、「なんだか難しそう」「何から始めればいいのか分からない」と感じる方が多いのではないでしょうか?
実際、相続には法律や手続きが関わるため、知識がないと戸惑うことも少なくありません。
この記事では、相続の基本的な流れについて、初めての方でも理解できるように、わかりやすく解説します。大切な人を亡くした後、落ち着いて対応できるよう、今のうちから正しい知識を身につけておきましょう。
1. 相続の基本とは?
相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産を、配偶者や子どもなどの相続人が受け継ぐことです。
相続財産には以下のようなものがあります。
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不動産(土地・建物)
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預貯金
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株式・投資信託
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借金・ローンなどの負債
財産には「プラスの財産」だけでなく、「マイナスの財産」も含まれるため、慎重に確認が必要です。
2. 相続の基本的な流れ(時系列)
ここでは、実際に相続が発生してからの主な手続きの流れを時系列で紹介します。
【1】死亡届の提出(7日以内)
被相続人が亡くなったら、まずは死亡届を提出します。これは相続とは直接関係ありませんが、その後の手続きの出発点となります。
【2】遺言書の有無を確認
遺言書があるかどうかを確認します。
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自筆証書遺言の場合 → 家庭裁判所で「検認」が必要です。
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公正証書遺言の場合 → 検認は不要です。
遺言書がある場合、その内容が相続に大きく影響するため、必ず先に確認を行います。
【3】相続人の確定(戸籍の収集)
誰が相続人になるかを戸籍謄本で調査し、相続人を確定します。
相続人が複数いる場合、全員の同意が必要になる場面が多いため、正確な把握が重要です。
【4】相続財産の調査・把握
被相続人が残した財産を調べます。プラスだけでなく、借金や連帯保証人の有無など、マイナスの財産もチェックしましょう。
【5】相続放棄・限定承認の検討(3か月以内)
財産に借金などのマイナスが多い場合は、「相続放棄」または「限定承認」を家庭裁判所に申し立てる必要があります(※3か月以内)。
【6】遺産分割協議(必要に応じて)
相続人全員で、遺産をどう分けるか話し合います。これを遺産分割協議と呼びます。合意内容を「遺産分割協議書」にまとめます。
【7】各種名義変更・手続き
協議がまとまったら、以下のような名義変更や相続手続きを行います。
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不動産の相続登記
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銀行口座の解約・名義変更
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株式や証券の移管
- 車・保険の名義変更 など
【8】相続税の申告・納付(10か月以内)
被相続人が亡くなってから10か月以内に、相続税の申告・納付が必要な場合があります。
相続税がかかるかどうかは、「基礎控除額」を超えるかで判断されます。
相続税の基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
3. 相続で注意すべきポイント
■遺言書の取り扱い
勝手に開封してしまうと無効になる可能性があるため、必ず家庭裁判所に届け出を。
■相続放棄の期限
3か月以内という期限を過ぎると、自動的に「単純承認(すべてを相続)」したと見なされることがあります。
■話し合いは円満に
遺産分割協議は、感情的になりやすい場面です。第三者(司法書士・行政書士・弁護士など)を交えるのも有効です。
4. まとめ:早めの準備が安心への第一歩
相続は誰にでも起こりうる人生の一大イベントです。
「まだ早い」と思っていても、突然起こることもあります。トラブルを避け、円滑な相続を行うためには、早めの知識習得と準備が大切です。
また、エンディングノートや生前贈与、家族信託などの活用も相続対策として有効です。
ご自身のためにも、ご家族のためにも、一度しっかり相続について考えてみてはいかがでしょうか?